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流出
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ながれだ
ふりがな文庫
“
流出
(
ながれだ
)” の例文
だって、そりゃ沼からじゃありますまいけれど、梅雨あけに水が
殖
(
ふ
)
えたので、底から
流出
(
ながれだ
)
したんだろうッて、
貴郎
(
あなた
)
がそう言っていらしったではありませんか。
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
瞑
(
つぶ
)
った
目蓋
(
まぶた
)
からは、熱い涙が
絶間
(
とめど
)
もなく
流出
(
ながれだ
)
して、頬を伝って落ちましたのです。馬は繋がれたまま、
白樺
(
しらはり
)
の根元にある笹の葉を食っていたのですが、急に首を揚げて聞耳を立てました。
藁草履
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
根方
(
ねかた
)
の
処
(
ところ
)
の
土
(
つち
)
が
壊
(
くづ
)
れて
大鰻
(
おほうなぎ
)
を
捏
(
こ
)
ねたやうな
根
(
ね
)
が
幾筋
(
いくすぢ
)
ともなく
露
(
あら
)
はれた、
其
(
その
)
根
(
ね
)
から一
筋
(
すぢ
)
の
水
(
みづ
)
が
颯
(
さつ
)
と
落
(
お
)
ちて、
地
(
ぢ
)
の
上
(
うへ
)
へ
流
(
なが
)
れるのが、
取
(
と
)
つて
進
(
すゝ
)
まうとする
道
(
みち
)
の
真中
(
まんなか
)
に
流出
(
ながれだ
)
してあたりは一
面
(
めん
)
。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
根方
(
ねがた
)
の
処
(
ところ
)
の土が
壊
(
くず
)
れて
大鰻
(
おおうなぎ
)
を
捏
(
こ
)
ねたような根が幾筋ともなく
露
(
あらわ
)
れた、その根から一筋の水がさっと落ちて、地の上へ流れるのが、取って進もうとする道の真中に
流出
(
ながれだ
)
してあたりは一面。
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“流出”の意味
《名詞》
流 出(りゅうしゅつ)
水などが流れ出ること。
人や金銭などが他へ流れ出ること。
(出典:Wiktionary)
流
常用漢字
小3
部首:⽔
10画
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
“流出”で始まる語句
流出量
流出柳箭