泣居なきゐ)” の例文
流して泣居なきゐるに大岡殿三吉を見らるゝに如何いかにも物賢ものかしこく利口りこうさうなる小僧ゆゑ此者をだまし能々よく/\聞糺きゝたゞさば百兩の盜賊も知れるに相違なしと最初さいしよより目を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
さすりながら其こゝろざしはうれしけれど如何いかに年貢の金に差閊さしつかへたりとて其方達そのはうたち浮川竹うきかはたけしづめんとは思ひもよらずと十兵衞は妻お安の泣居なきゐるをはげまし餘り苦心くしんをするとよき工夫くふうの付ぬ物なりと自在鍵じざいかぎより鑵子やくわん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)