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ぼつしう
ふりがな文庫
“
沒收
(
ぼつしう
)” の例文
新字:
没収
それはお
上
(
かみ
)
が何にかを洗ひ立てて、家財
沒收
(
ぼつしう
)
と出たら、飛んだ手數
仆
(
だふ
)
れになりはしないかと言つた謎めいた意味もあつたことでせう。
銭形平次捕物控:222 乗合舟
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
一體
(
いつたい
)
塾
(
じゆく
)
では
小説
(
せうせつ
)
が
嚴禁
(
げんきん
)
なので、うつかり
教師
(
けうし
)
に
見着
(
みつ
)
かると
大目玉
(
おほめだま
)
を
喰
(
く
)
ふのみならず、
此
(
この
)
以前
(
いぜん
)
も
三馬
(
さんば
)
の
浮世風呂
(
うきよぶろ
)
を
一册
(
いつさつ
)
沒收
(
ぼつしう
)
されて
四週間
(
ししうかん
)
置放
(
おきつぱな
)
しにされたため、
貸本屋
(
かしほんや
)
から
嚴談
(
げんだん
)
に
逢
(
あ
)
つて、
大金
(
たいきん
)
を
取
(
と
)
られ
怪談女の輪
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
錢形平次が調べ上げて證據を
提供
(
ていきよう
)
したので、幾月かの後龍の口の大評定となり、望月丹後は切腹を仰せ付けられた上、家祿を
沒收
(
ぼつしう
)
。
銭形平次捕物控:163 閉された庭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
根も葉もない事を言ひ立て、その爲に父は遠島、母は病死、家は
沒收
(
ぼつしう
)
、本家福屋は見る影もない有樣にされたのを怨まれずに居られようか
銭形平次捕物控:002 振袖源太
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
さて、離屋へ忍び込んだお幾は、明日は公儀に
沒收
(
ぼつしう
)
される三千兩だけ持出して、富崎佐太郎のために、父親の罪の
償
(
つぐな
)
ひにするつもりでした。
銭形平次捕物控:156 八千両異変
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
「いづれはお上で
沒收
(
ぼつしう
)
さ。だが、あのお房といふ娘は思ひの外
確
(
しつか
)
り者だから、結構清次郎を立てゝ行くだらうよ」
銭形平次捕物控:112 狐の嫁入
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
一つは河井龍之介の家から
沒收
(
ぼつしう
)
した鈴に、そんな所名前などを書いたのは一つもなかつたからでもあります。
銭形平次捕物控:008 鈴を慕う女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
尤
(
もつと
)
も一度は惡者の手を逃れて、江戸番町の親の家に歸りましたが、少女お六が
誘拐
(
かどはか
)
されるとき、父親の鎌井重三郎は人手にかゝつて非業の死を遂げ、家祿は
沒收
(
ぼつしう
)
銭形平次捕物控:082 お局お六
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
拔荷の鐵砲を百梃、三千兩でさる大名に賣り込まうとした釜屋半兵衞が、
怨
(
うらみ
)
のある女中に殺され、鐵砲百梃は平次の働きで公儀に
沒收
(
ぼつしう
)
されたのは、ツイ此間のことです。
銭形平次捕物控:156 八千両異変
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「お北お吉の姉妹は身寄の者に引取られ、大黒屋の身上はお上に
沒收
(
ぼつしう
)
、これで何も彼もお仕舞さ。だが、お吉もあまり
寢覺
(
ねざめ
)
よくあるまいが、此上ほじくり出すのは俺の流儀ぢやないよ」
銭形平次捕物控:180 罠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
沒
部首:⽔
7画
收
部首:⽁
6画
“沒”で始まる語句
沒
沒落
沒義道
沒分曉漢
沒却
沒交渉
沒日
沒藥
沒頭
沒分曉