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永久
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とわ
ふりがな文庫
“
永久
(
とわ
)” の例文
おりきの家の格子戸が勢よく開いて、何も知らずに、
永久
(
とわ
)
に来ぬ可愛い男を待ち侘びている娘お糸、通りの
上下
(
かみしも
)
の闇黒を透かして
釘抜藤吉捕物覚書:09 怨霊首人形
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
戸村家の墓地は
冬青
(
もちのき
)
四五本を中心として六坪許りを区別けしてある。そのほどよい所の
新墓
(
にいはか
)
が民子が
永久
(
とわ
)
の
住家
(
すみか
)
であった。
野菊の墓
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
永久
(
とわ
)
の棲家と定めて、ふたたび下界へは
降
(
くだ
)
るまいと誓うていましたが、使いの戻りが余りに遅いので、自分にここへ尋ねて来ました。使いの口上、お聴きなされたか。
小坂部姫
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
その音は、今井と僕との
永久
(
とわ
)
の別れを告げる悲しい響きであった。年上の娘は、顔を両手で隠して
慟哭
(
どうこく
)
した。人々は
愁然
(
しゅうぜん
)
として、墓場の
黄昏
(
たそがれ
)
を
背後
(
あと
)
にしながら、桜堂の山を下った——。
友人一家の死
(新字新仮名)
/
松崎天民
(著)
五月一日 加賀
松任
(
まつとう
)
在、北安田、明達寺に非無を訪ひ、
永久
(
とわ
)
女を見舞ふ。
六百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
▼ もっと見る
心は
永久
(
とわ
)
に
冷
(
さ
)
むるなし
乞食学生
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
……
永久
(
とわ
)
なる昨日
ジャン・クリストフ:06 第四巻 反抗
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
「ここはお身が
永久
(
とわ
)
の
棲家
(
すみか
)
じゃ。」と、彼はおごそかに言った。「身も魂もここに封じられた以上は、ふたたび人間の
代
(
よ
)
に帰ろうとて帰られぬ。また帰るべき家もない。 ...
小坂部姫
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
雨の翌日、子供達と共に、今井の死骸を火葬場に送って、
永久
(
とわ
)
の別れを告げた。
友人一家の死
(新字新仮名)
/
松崎天民
(著)
三本を口尻へ含んで
遺恨
(
うらみ
)
と共に
永久
(
とわ
)
に噛み締めた糸切歯——どちらかといえば小股の切れ上ったまんざらずぶの堅気でもなさそうなこの女の死顔、はだけた胸に三カ所、右の手に二つの大小の
金瘡
(
きんそう
)
釘抜藤吉捕物覚書:02 梅雨に咲く花
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
九月十一日 野本
永久
(
とわ
)
より新米の初物といふを送り来りしに。小諸。
六百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
春霞
(
はるがすみ
)
永久
(
とわ
)
に羽衣物語
七百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
永
常用漢字
小5
部首:⽔
5画
久
常用漢字
小5
部首:⼃
3画
“永久”で始まる語句
永久橋
永久永遠
永久夏
永久寺
永久春
永久機関
永久無尽蔵
永久紀念塔