“気前”のいろいろな読み方と例文
旧字:氣前
読み方割合
きまえ42.9%
きぜん14.3%
きま14.3%
きまへ14.3%
きめえ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鼻尖はなさきから右の眼にかけ茶褐色のぶちがある外は真白で、四肢は将来の発育を思わせて伸び/\と、気前きまえ鷹揚おうように、坊ちゃんと云った様な小犬である。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
わちきのお父さんを歌俳諧の交際つきあいで知って居るから、身請をして妹分にして、松山の姓を立てさせて遣り度いって今話があったばかりなんですのに、気前きぜんを悪くして腹を立ってはいけませんよ
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
そのきわめて歯切れの悪い、深刻でネチネチとした、粘着力のある気前きまえのよくない、慾張りで、しみたれた泥棒が三人生れたりするかも知れない。
めでたき風景 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
Williウイリー の奴をてゐると実におもしろいね。すばしこくて、短気で、ずるいところがあるかと思へば、気前きまへが馬鹿に好かつたりして、やつぱし半日本人はんにほんじんといふ処があるね』
日本媼 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
持ちつけねえ気前きめえだから、暮が近くなると、カラだらしがねえ。さぞ今頃は青息吐息で——