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毛衣
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けごろも
ふりがな文庫
“
毛衣
(
けごろも
)” の例文
せめてこの淡灰色の
斑入
(
ふいり
)
の
毛衣
(
けごろも
)
だけはちょっと洗い張りでもするか、もしくは当分の
中
(
うち
)
質にでも入れたいような気がする。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
(マコはクリスト伝第七章二五以下にこの事実を記してゐる。)バプテズマのヨハネは彼の前には
駱駝
(
らくだ
)
の
毛衣
(
けごろも
)
や
蝗
(
いなご
)
や野蜜に野人の面目を
露
(
あらは
)
してゐる。
続西方の人
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
わしは
懺悔
(
くひあらた
)
めて洞窟へはいり、身には粗い
毛衣
(
けごろも
)
を著け、夜昼の別ちなく神に祈りを捧げよう。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:03 怖ろしき復讐
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
白木屋の店頭に
佇立
(
たたず
)
むと、店の窓には、黄色の荒原の
処々
(
ところどころ
)
に火の手の上っている背景を飾り、
毛衣
(
けごろも
)
で包んだ兵士の人形を
幾個
(
いくつ
)
となく立て並べてあったのが、これ又わたくしの眼を驚した。
濹東綺譚
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
星でもなく 犀でもなく
毛衣
(
けごろも
)
をきた聖人の類でもありはしない。
定本青猫:01 定本青猫
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
▼ もっと見る
栗鼠
(
りす
)
の
毛衣
(
けごろも
)
脱ぎすてて
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
綾
(
あや
)
に
包
(
つゝ
)
める
毛衣
(
けごろも
)
に
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
車屋の黒の両眼から北風に乗じて流れる目糞と
択
(
えら
)
ぶところなき身分をもって、この
淡灰色
(
たんかいしょく
)
の
毛衣
(
けごろも
)
を
大
(
だい
)
なしにするとは
怪
(
け
)
しからん。少しは考えて見るがいい。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
栗鼠
(
りす
)
の
毛衣
(
けごろも
)
脱ぎすてて
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
猫だって頭の刈り方を二十通りも考え出す日には、こう気楽にしてはおられんさ。気楽になりたければ吾輩のように夏でも
毛衣
(
けごろも
)
を着て通されるだけの修業をするがよろしい。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
毛
常用漢字
小2
部首:⽑
4画
衣
常用漢字
小4
部首:⾐
6画
“毛”で始まる語句
毛
毛氈
毛布
毛脛
毛頭
毛唐
毛皮
毛繻子
毛孔
毛利