“けごろも”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
毛衣50.0%
43.8%
毛裘6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(マコはクリスト伝第七章二五以下にこの事実を記してゐる。)バプテズマのヨハネは彼の前には駱駝らくだ毛衣けごろもいなごや野蜜に野人の面目をあらはしてゐる。
続西方の人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
そのかしらには雉尾を揷し、羊のけごろもを着け、犬に跨りて昭君のしりへに従ふ、昭君はしばしば振り回りて後髪ひかるる思ひあれば、羊裘児は情容赦もあらばこそ、鞭あげて逐ひたてゆく。
『聊斎志異』より (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)
少年はふくろを解いて、見ごとな毛裘けごろもをとり出した。それはてんの皮で作られたもので、金や珠の頸かざりが燦然さんぜんとして輝いているのを見れば、捨て売りにしても価い万金という代物しろものである。