毒刃どくじん)” の例文
かずき被替かけかえて虚兵を張り、人形を身代みがわりにして下枝を隠し、二度ふたたび毒刃どくじんを外して三度目に、得三が親仁おやじを追懸け出でて、老婆に出逢い、一条の物語に少しくひまの取れたるにぞ、いでこの時と泰助は
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ロミオは其時そのときこゑたかく「おちゃれ、兩氏かた/″\! 退いた/\!」といふよりはやけんいて、そのおそろしい切先きっさきをば、叩伏たゝきふせ/\、二にんあひだってる、かひなしたよりチッバルトが突出つきだしましたる毒刃どくじん