毎々つねづね)” の例文
毎々つねづね申され候事に、神道を明白に人々の腹へ入る如く書を著し、 天朝より開板して天下へ御頒示はんじされたしとしきり祈念きねん仕り居られ候。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
その都度母が言ったは、カレイが人間だった時、毎々つねづね不服で親を睨んだ、その罰で魚に転生してのちまでも、眼が面の一側にかたより居ると。
奥様おくさん勿体ないこと、奥様の信仰の堅くてらつしやいますことは、良人やど毎々つねづね御噂申上げるので御座いましてネ、お前などはホンとに意気地いくぢが無くてけないツて、貴女
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
毎々つねづね、そのように承っておりますが、それは道理だけのものでございます、誰ひとり、あなた様を、自分の同輩だと思うものがございましょう、思おうとしても思われません
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
国王これを聞いて召し出し毎々つねづねこの国を荒らし廻る二鬼を平らげしめるに縫工恐々こわごわ往って見ると二鬼樹下に眠り居る
仏はなかなかの甘口で猴はそれを呑み込んで人間に転生したさに毎々つねづね蜜をねぶらせたと見える。
ある知人いわく、猫の屍は毎々つねづね見るが純種の日本犬の死体は人に見せぬと。
また猫や犬が時に葉や土をき戯れ、あるいは何か考うる体で尾を異様に動かすごとく、注意して観察せば、虎も時々異様な振舞いをなす事あるべく、毎々つねづねこれをみた人々が、虎方術を能くし