殉国じゅんこく)” の例文
たつ一は「殉国じゅんこく英霊えいれいいえ」と、ふだのしてあるいえまえとおるたびに、あつなみだをためて、丁寧ていねいあたまげました。
とびよ鳴け (新字新仮名) / 小川未明(著)
その天資、慷慨こうがいにして愛国の至情に富む、何ぞその相たるのはなはだしき。しこうしてその文章をなげうち去りて、殉国じゅんこく靖難せいなんの業につきたるが如き、二者ともにそのてつを同じうせり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
則ちこの二者の合体よりして、殉国じゅんこく殉難じゅんなんの人物たる吉田松陰はきたれり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
真個しんこ殉国じゅんこく殉道じゅんどうの達人たるにじざるを想見せずんばあらず。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)