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此方
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こッち
ふりがな文庫
“
此方
(
こッち
)” の例文
其を
此方
(
こッち
)
から見て居ると、お糸さんが何だか斯う私の何かのような気がして、嬉しくなって、斯うした処も悪くないなと思う。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
第一中隊のシードロフという未だ
生若
(
なまわか
)
い兵が
此方
(
こッち
)
の戦線へ
紛込
(
まぎれこん
)
でいるから⦅
如何
(
どう
)
してだろう?⦆と
忙
(
せわ
)
しい中で
閃
(
ちら
)
と
其様
(
そん
)
な事を疑って見たものだ。
四日間
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
長「そんな事は
宜
(
い
)
いから
此方
(
こッち
)
へ来ねえ」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
母は
如何
(
どう
)
したろうと
後
(
うしろ
)
を振向く途端に、「おお作か」、という声が
俄
(
にわか
)
に
寂然
(
しん
)
となった座敷の
中
(
うち
)
に聞えたから、又
此方
(
こッち
)
を振向くと、其処に伯父が居るようだ。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
その
臭
(
かざ
)
の
主
(
ぬし
)
も全くもう
溶
(
とろ
)
けて了って、ポタリポタリと落来る無数の
蛆
(
うじ
)
は其処らあたりにうようよぞろぞろ。是に
食尽
(
はみつく
)
されて其主が全く骨と服ばかりに成れば、其次は
此方
(
こッち
)
の番。
四日間
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
▼ もっと見る
「戯談は除けて、幾程美しいと云ッたッてあんな娘にゃア、
先方
(
さき
)
もそうだろうけれども
此方
(
こッち
)
も気が無い」
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
あんな
者
(
もん
)
でも
家大人
(
おとッさん
)
の
血統
(
ちすじ
)
だから今と成てかれこれ言出しちゃ
面倒臭
(
めんどくさ
)
いと思ッて、
此方
(
こッち
)
から折れて出て
遣
(
や
)
れば附上ッて、そんな
我儘
(
わがまま
)
勝手を云う……モウ勘弁がならない
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
「
此方
(
こッち
)
が一番さんで、
夫
(
それ
)
から二番さん三番さんと順になるンですから
何卒
(
どうぞ
)
……」
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
此
漢検準1級
部首:⽌
6画
方
常用漢字
小2
部首:⽅
4画
“此方”で始まる語句
此方様
此方側
此方衆
此方面
此方等
此方向
此方持
此方組
此方樣
此方人等