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こッち
ふりがな文庫
“こッち”の漢字の書き方と例文
語句
割合
此方
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此方
(逆引き)
母は
如何
(
どう
)
したろうと
後
(
うしろ
)
を振向く途端に、「おお作か」、という声が
俄
(
にわか
)
に
寂然
(
しん
)
となった座敷の
中
(
うち
)
に聞えたから、又
此方
(
こッち
)
を振向くと、其処に伯父が居るようだ。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
その
臭
(
かざ
)
の
主
(
ぬし
)
も全くもう
溶
(
とろ
)
けて了って、ポタリポタリと落来る無数の
蛆
(
うじ
)
は其処らあたりにうようよぞろぞろ。是に
食尽
(
はみつく
)
されて其主が全く骨と服ばかりに成れば、其次は
此方
(
こッち
)
の番。
四日間
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
「戯談は除けて、幾程美しいと云ッたッてあんな娘にゃア、
先方
(
さき
)
もそうだろうけれども
此方
(
こッち
)
も気が無い」
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
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