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此奴等
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こいつら
ふりがな文庫
“
此奴等
(
こいつら
)” の例文
軒下あるいは塀の蔭よりばらばらと
飛出
(
とびいだ
)
して、お使番を
引僵
(
ひきたお
)
し、蹴って踏んで
撲
(
くら
)
わして、「
此奴等
(
こいつら
)
、人を乞食にしやあがる。へん、よしてもくりや、余計なお世話だ。」
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
孝助は
此奴等
(
こいつら
)
は
徒党
(
ととう
)
したのではないかと、
透
(
すか
)
して向うを見ると、
溝
(
どぶ
)
の
縁
(
ふち
)
に今一人
踞
(
しゃが
)
んで居るから、孝助は
予
(
か
)
ねて殿様が教えて下さるには、
敵手
(
あいて
)
の大勢の時は
慌
(
あわ
)
てると怪我をする
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
此奴等
(
こいつら
)
がいないと、
此方輩
(
こっちはい
)
は早速困る事になるのだ。
鼻の表現
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
此奴等
(
こいつら
)
がこの地獄宿へ引張込んだのを見懸けたから、ちびりちびり遣りながら、
痴
(
こけ
)
の色ばなしを冷かしといて、ゆっくり
撲
(
なぐ
)
ろうと思ったが、勿体なくッて我慢ならねえ。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「ベッ、
此奴等
(
こいつら
)
、血のついた
屑切
(
くずきれ
)
なんか取散らかして、
蛆虫
(
うじむし
)
め。——この霊地をどうする。」
ピストルの使い方:――(前題――楊弓)
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
「やんややんや。ああ
惜
(
おし
)
い、太夫が
居
(
お
)
らぬ。千代鶴やい、猿になれ。一若、立たぬか、立たぬか、
此奴
(
こいつ
)
。ええ!
婆
(
ばば
)
どもでまけてやろう、
古猿
(
こけざる
)
になれ、
此奴等
(
こいつら
)
……立たぬな、おのれ。」
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
山へ
上
(
あが
)
ったというではなし、たかだか船の中の車座、そんな事は平気な野郎も、酒樽の
三番叟
(
さんばそう
)
、とうとうたらりたらりには肝を
潰
(
つぶ
)
して、(やい、
此奴等
(
こいつら
)
、)とはずみに
引傾
(
ひっかた
)
がります船底へ
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「畜生め、
此奴等
(
こいつら
)
、道理で騒ぐぜ。むむ、素顔にゃはじめてだ。」
浮舟
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ままにしろ、
此奴等
(
こいつら
)
——と心の裡で、六蔵は苦り切る。
浮舟
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「待ちゃあがれ
此奴等
(
こいつら
)
、
私
(
わっし
)
が出入先をどうするんだ。」
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
(来やがれ、
此奴等
(
こいつら
)
、一足でも寄って見ろ。)
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
此奴等
(
こいつら
)
、ほんとうに悪い洒落だ。」
わか紫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
此奴等
(
こいつら
)
!
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
此
漢検準1級
部首:⽌
6画
奴
常用漢字
中学
部首:⼥
5画
等
常用漢字
小3
部首:⽵
12画
“此奴”で始まる語句
此奴