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横腹
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よこつぱら
ふりがな文庫
“
横腹
(
よこつぱら
)” の例文
横腹
(
よこつぱら
)
のあたりに、一寸四方許り血が附いてゐたので、私は
吃驚
(
びつくり
)
して手を引いた。
鉄砲弾
(
てつぽうだま
)
の痕だと叔父は説明して
刑余の叔父
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
弦
(
つる
)
の附いた鋸で
尺
(
ものさし
)
をあてつつ、その炭を同じ長さに切つて、
大匏
(
おほふくべ
)
の
横腹
(
よこつぱら
)
を
刳
(
く
)
り拔いた炭取に入れた。
父の婚礼
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
三四郎は此缶の
横腹
(
よこつぱら
)
に
開
(
あ
)
いてゐる
二
(
ふた
)
つの穴に
眼
(
め
)
をつけた。穴が
蟒蛇
(
うはばみ
)
の
眼玉
(
めだま
)
の様に
光
(
ひか
)
つてゐる。野々宮君は笑ひながら
光
(
ひか
)
るでせうと云つた。さうして、
斯
(
こ
)
う云ふ説明をして呉れた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「うむ、
彼奴
(
あいつ
)
が高慢な顔をしてゐるからさ。実は僕も
横腹
(
よこつぱら
)
を二つばかり突いて遣つた」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
「さて、何う爲ようかな?」恁う渠は、額に八の字を寄せ、夥しく蚊に喰はれた脚や、蚤に攻められて一面に紅らんだ
横腹
(
よこつぱら
)
を
自暴
(
やけ
)
に掻き乍ら、考へ出した。
赤痢
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
「さて、
奈何
(
どう
)
為ようかな?」
恁
(
か
)
う
渠
(
かれ
)
は、額に八の字を寄せ、夥しく蚊に喰はれた脚や、
蚤
(
のみ
)
に攻められて一面に紅らんだ
横腹
(
よこつぱら
)
を
自棄
(
やけ
)
に掻き乍ら、考へ出した。
赤痢
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
横
常用漢字
小3
部首:⽊
15画
腹
常用漢字
小6
部首:⾁
13画
“横”で始まる語句
横
横町
横柄
横面
横着
横浜
横合
横川
横臥
横手