トップ
>
業力
>
ごうりき
ふりがな文庫
“
業力
(
ごうりき
)” の例文
仏法もとより
無碍
(
むげ
)
にして
偏在
(
へんざい
)
なしといえども、
衆生
(
しゅじょう
)
の
業力
(
ごうりき
)
異なるに従いて仏教者中にその偏在を見るは
遺憾
(
いかん
)
の至りなり。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
如何に/\と詰め寄れば、さしもに剛気無敵の喜三郎も、顔色
青褪
(
あおざ
)
め
眼
(
まなこ
)
血走り、
白汗
(
はっかん
)
を流して
喘
(
あえ
)
ぐばかりなりしが、
流石
(
さすが
)
に積年の
業力
(
ごうりき
)
尽きずやありけむ。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
その
業力
(
ごうりき
)
で以来五百生の内、常に五百金銭を与えて、彼女と非法を行うたと仏が説かれた。
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
鶴見は鶴見で、『起信論』とは不即不離の態度を取って、むしろ妄心起動を
自然法爾
(
じねんほうに
)
の力と観て、その
業力
(
ごうりき
)
に、思想の経過から言えば最後の南無をささげようとしているのである。
夢は呼び交す:――黙子覚書――
(新字新仮名)
/
蒲原有明
(著)
汝
(
なんじ
)
らは決して我が死を
歎
(
なげ
)
くに及ばぬ、我が
業力
(
ごうりき
)
ここに尽きて今日めでたく往生するのは取りも直さずわが
悪因業
(
あくいんごう
)
ここに消滅して今日より善因業を生ずるのである。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
▼ もっと見る
世間の衆生いずこより生れ来り、死後いずこへ往くか判らぬ、一切世界衆生の
業力
(
ごうりき
)
に
由
(
よ
)
りて成り、成っては
壊
(
くず
)
れ、壊れては成り、始終相続いて断絶せぬ、それから竜が雨を降らすに
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
どうせ
前世
(
ぜんせ
)
の
羯摩
(
カルマ
)
(
業力
(
ごうりき
)
)の結果、
免
(
まぬ
)
かれぬ
因縁
(
いんねん
)
があればブータンの間道を取ろうが
桃溪
(
とうけい
)
の間道を取ろうが、運命は一つであると考えたからで、幸い事を誤らずにここまで着くことが出来た。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
業
常用漢字
小3
部首:⽊
13画
力
常用漢字
小1
部首:⼒
2画
“業”で始まる語句
業
業腹
業平
業物
業火
業病
業平橋
業因
業々
業突張