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本色
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ほんしょく
ふりがな文庫
“
本色
(
ほんしょく
)” の例文
箇様な理想を含む故に端唄にもはひりたれど、俗気十分にして月並調の
本色
(
ほんしょく
)
を現はせり。千代の朝顔の句よりもなほ
厭
(
いや
)
な心地す。
俳諧大要
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
あるいはその
寃
(
えん
)
を訴うるによしなきを知るべからずといえども、偶然に今日の事実を見ればこそ、前年に乱を好みしは、その心事の
本色
(
ほんしょく
)
に非ず
教育の目的
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
公園の一方にあらはれ候時こそ怪獣は
物凄
(
ものすさ
)
まじきその
本色
(
ほんしょく
)
を
顯
(
あらわ
)
し、雄大なる趣を備へてわれわれの眼には映じたれ。
凱旋祭
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
敬太郎は初対面の客を客と感じていないらしいこの松本の様子に、なるほど高等遊民の
本色
(
ほんしょく
)
があるらしくも思った。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
勉学の詩二十四章の如きは、
蓋
(
けだ
)
し壮時の作と雖も、其の
本色
(
ほんしょく
)
なり。
談詩
(
だんし
)
五首の一に曰く
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
抽斎は天下多事の日に際会して、
言
(
こと
)
偶
(
たまたま
)
政事に及び、武備に及んだが、
此
(
かく
)
の如きは
固
(
もと
)
よりその
本色
(
ほんしょく
)
ではなかった。抽斎の
旦暮
(
たんぼ
)
力を用いる所は、古書を講窮し、古義を
闡明
(
せんめい
)
するにあった。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
また、持続してよろしからざるものなれば、政治の針路の変化するにしたがいて、学校の気風精神もまた変化せざるをえず。学問の
本色
(
ほんしょく
)
に
背
(
そむ
)
くものというべし。
学問の独立
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
この輩が学者の
本色
(
ほんしょく
)
を忘却して世変に眩惑し、目下の利害を論じて東走西馳に忙わしくし、あるいは
勤王
(
きんのう
)
といい、また
佐幕
(
さばく
)
と称し、学者の身をもって政治家の事を行わんとしたるの罪なり。
学問の独立
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
本
常用漢字
小1
部首:⽊
5画
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
“本”で始まる語句
本
本所
本郷
本当
本意
本望
本性
本當
本文
本町