“末白波”の読み方と例文
読み方割合
あとしらなみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しアレヨ/\と呼はりける其間に靱負ははるおきの方へ行し樣子なれども星明ほしあかりゆゑ今は定かに見え分ず主は漸々やう/\波打際なみうちぎははせ來りてすかし見れば早靱負が姿すがたかげもなく末白波あとしらなみとなり行しは不思議ふしぎと云ふも餘りありと暫時しばし呆然ばうぜん海原うなばらに立たりしが何時いつ迄斯て居るとも更に其甲斐かひなければ詮方せんかたつきて立歸りしが如何にも不思議ははれざりしとぞ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)