木群こむら)” の例文
槻落葉つきのおちばでタカツキノムラと訓み、「高く槻の木の生たる木群こむらをいふなるべし」といって学者多くそれに従ったが、生田耕一氏が、高は山城国綴喜つづき郡多賀郷のタカで
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
もう梢を離れるらしい塒鳥ねぐらどりが、近い端山はやま木群こむらで、羽振はぶきの音を立て初めている。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
木群こむらには早やも湧きたつ蝉のこゑまだあかつきの道はくらきを
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
木群こむらには早やも湧きたつ蝉のこゑまだあかつきの道はくらきを
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
深山木みやまぎ黒檜くろひ木群こむらに濡れて降りしばかりの雲るるなり
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
晝餉ひるげ過ぎいくらたぬを木群こむらには早やしろじろとかかる夕霧
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
昼餉ひるげ過ぎいくらたぬを木群こむらには早やしろじろとかかる夕霧
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
花ふかむ桐の木群こむらのとのぐもりこもれる君が空もわかなく
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
花ふかむ桐の木群こむらのとのぐもりこもれる君が空もわかなく
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
落葉松の木群こむらうれに立つ霧はかがよふ谿の雪解くるなり
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
もてなしと杉の木群こむらに篝焚き渓流の音に添へにたりけり
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)