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木枝
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こえだ
こんなことを
思っていましたとき、
彼は、
力まかせに
蹴飛ばされました。そして、やぶの
中へ
飛び
込んでしまいました。まりは、しげった
木枝の
蔭に
隠れてしまったのです。
子供たちは、おおぜいでやぶの
中へはいってきて、まりを
探しました。しかし、だれも、ボールがちょっとした、
木枝の
蔭に
隠れていようとは、
気づかなかったのであります。
フットボールが、
木枝の
蔭で、
小さくなっているのを、
空の
上で、
雲が、じっと
見ていました。なぜなら、
雲は、まりが
子供らから、いじめられるのを、かわいそうに
思っていたからであります。