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木彫
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もくちょう
ふりがな文庫
“
木彫
(
もくちょう
)” の例文
が、数年前に、その道を隠退してからは、好きな
木彫
(
もくちょう
)
や読書に
耽
(
ふけ
)
り、号を
江漢漁史
(
こうかんぎょし
)
といって、外へ出るのも、書画会ぐらいなもの。
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
科は日本画と
木彫
(
もくちょう
)
との二科であった。これは日本の在来の美術を保存しまた奨励するという趣旨の下にこの学校が出来たもののように見えました。
幕末維新懐古談:65 学校へ奉職した前後のはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
「単に、手本にするだけではござりませぬ。
活
(
い
)
きた馬と
朝夕
(
ちょうせき
)
起居をともにし、その習性を忠実に
木彫
(
もくちょう
)
に
写
(
うつ
)
してみたいというのが、愚老の心願でござりまする」
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
僕の
木彫
(
もくちょう
)
だって難関は有る。せっかくだんだんと
彫上
(
ほりあ
)
げて行って、も少しで
仕上
(
しあげ
)
になるという時、木の事だから
木理
(
もくめ
)
がある、その木理のところへ
小刀
(
こがたな
)
の力が加わる。
鵞鳥
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
柱ある
処
(
ところ
)
には硝子の箱を据え付け、その
中
(
うち
)
に
骨董
(
こっとう
)
を陳列す。壁にそいて右の
方
(
かた
)
にゴチック式の暗色の
櫃
(
ひつ
)
あり。この櫃には
木彫
(
もくちょう
)
の装飾をなしあり。櫃の上に古風なる楽器数個あり。
痴人と死と
(新字新仮名)
/
フーゴー・フォン・ホーフマンスタール
(著)
▼ もっと見る
装潢
(
そうこう
)
頗る美にして桐の箱入になっていた。この画と
木彫
(
もくちょう
)
の人形数箇とを、豊芥子は某会に出陳するといって借りて帰った。人形は六歌仙と
若衆
(
わかしゅ
)
とで、寛永時代の物だとかいうことであった。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
この美術学校というのは日本画と彫刻とで立っているので、岡倉さんがあなたに来てもらいたいという主意はその
木彫
(
もくちょう
)
の方の教師になってもらいたいというのです。
幕末維新懐古談:65 学校へ奉職した前後のはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
羅宇
(
らう
)
なおしの作爺とは、世を忌み嫌ってのいつわりの姿で、以前は加州金沢の藩士だったのが、彫刻にいそしんで両刀を捨て、江戸に出て工人の群れに入り、ことに、馬の
木彫
(
もくちょう
)
に
古今無双
(
ここんむそう
)
の名を得て
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
私の弟子を取った目的は我が
木彫
(
もくちょう
)
の勢力を社会的に扶植しようということにあったというよりも我が木彫芸術の
衰頽
(
すいたい
)
を
輓回
(
ばんかい
)
するということにあったので、したがって
幕末維新懐古談:79 その後の弟子の事
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
木彫
(
もくちょう
)
をやってる彼の人たちの、腕を一つ見てみよう位の気は起りそうなもの、こっちでは随分毎日仕事の
合間
(
あいま
)
に石屋のこつこつ
叩
(
たた
)
いている処を見て、もうあの獅子の頭が見えて来た
幕末維新懐古談:78 谷中時代の弟子のこと
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
その頃は、まだ、美術学校には塑像はありません時代で、原型は
木彫
(
もくちょう
)
です。
幕末維新懐古談:69 馬専門の彫刻家のこと
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
私にも
木彫
(
もくちょう
)
としての製作を一つ頼むということであった。
幕末維新懐古談:73 栃の木で老猿を彫ったはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
“木彫”の意味
《名詞》
木材を材料として使用した彫刻。木彫り。
(出典:Wiktionary)
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
彫
常用漢字
中学
部首:⼺
11画
“木彫”で始まる語句
木彫部
木彫人形