“輓回”の読み方と例文
読み方割合
ばんかい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
木彫りの世界はこういうあわれむべき有様でありましたので、私は、どうかしてこの衰頽すいたいの状態を輓回ばんかいしたいものだと思い立ちました。
事態は急を要する、黒藤ら一味の謀略が完成するまえに、事を輓回ばんかいしなければならない。十郎太はあせった、けれども菅田平野はおちついていた。
日日平安 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
これは今夜はじめて諸君にかぎり発表する最高の機密であるが、実は、わがイギリス軍は、最早もはや如何いかんともすべからざる頽勢たいせいを一挙に輓回ばんかいせんがために、ここに極秘ごくひの作戦を研究しようとしている。