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輓回
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ばんかい
ふりがな文庫
“
輓回
(
ばんかい
)” の例文
木彫りの世界はこういうあわれむべき有様でありましたので、私は、どうかしてこの
衰頽
(
すいたい
)
の状態を
輓回
(
ばんかい
)
したいものだと思い立ちました。
幕末維新懐古談:76 門人を置いたことについて
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
事態は急を要する、黒藤ら一味の謀略が完成するまえに、事を
輓回
(
ばんかい
)
しなければならない。十郎太はあせった、けれども菅田平野はおちついていた。
日日平安
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
これは今夜はじめて諸君にかぎり発表する最高の機密であるが、実は、わがイギリス軍は、
最早
(
もはや
)
如何
(
いかん
)
ともすべからざる
頽勢
(
たいせい
)
を一挙に
輓回
(
ばんかい
)
せんがために、ここに
極秘
(
ごくひ
)
の作戦を研究しようとしている。
独本土上陸作戦:――金博士シリーズ・3――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
これは今日において何らか
然
(
しか
)
るべき
輓回
(
ばんかい
)
の策を講じなくてはならない、と、こう考え及んだのであります。
幕末維新懐古談:45 竜池会の起ったはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
私の弟子を取った目的は我が
木彫
(
もくちょう
)
の勢力を社会的に扶植しようということにあったというよりも我が木彫芸術の
衰頽
(
すいたい
)
を
輓回
(
ばんかい
)
するということにあったので、したがって
幕末維新懐古談:79 その後の弟子の事
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
▼ もっと見る
といって気には止めませんが、私はじめ、高橋、田中両氏も何んとか景気を
輓回
(
ばんかい
)
したいものと考えている中に残暑が来て佐竹の原は焼け附く暑さで、見世物どころの騒ぎではなくなりました。
幕末維新懐古談:64 大仏の末路のあわれなはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
輓
漢検1級
部首:⾞
14画
回
常用漢字
小2
部首:⼞
6画
“輓”で始まる語句
輓近
輓
輓歌
輓詩
輓馬
輓子
輓今
輓牛