くらさ)” の例文
夜軍よいくさなりて、くらさは暗し、大将軍頭中将重衡、般若寺の門に打立うちたちて『火を出せ』とのたまふ程こそありけれ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
上を見れば雪の屏風びやうぶたてたるがごとく今にも雪頽なだれやせんと(なだれのおそろしき事下にしるす)いきたる心地はなく、くらさはくらし、せめては明方あかるきかたにいでんと雪にうまりたる狭谷間せまきたにあひをつたひ