晩夏ばんか)” の例文
老人越遊ゑついうすゝめしこと年々なり。もとより山水にふけるへきあり、ゆゑに遊心いうしんぼつ々たれども事にまぎれはたさず。丁酉の晩夏ばんかつひ豚児せがれ京水をしたがへ啓行けいかうす。
老人越遊ゑついうすゝめしこと年々なり。もとより山水にふけるへきあり、ゆゑに遊心いうしんぼつ々たれども事にまぎれはたさず。丁酉の晩夏ばんかつひ豚児せがれ京水をしたがへ啓行けいかうす。
白き猫あまたゐねむりわがやどの晩夏ばんか正午まひる近まりにけり
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
空ゆくは晩夏ばんかの蝶の白き鞠いちはややほそく降る雨の音
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
くわとぞす日のおびえ、晩夏ばんかのさけび
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)