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春蝉
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はるぜみ
ふりがな文庫
“
春蝉
(
はるぜみ
)” の例文
頓着
(
とんちゃく
)
なく日は立って行く。わかれ霜を気遣うたは昨日の様でも、最早
春蝉
(
はるぜみ
)
が鳴き出して青葉の
蔭
(
かげ
)
がそゞろ
恋
(
こい
)
しい日もある。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
春蝉
(
はるぜみ
)
らしいものが鳴き出した、
河鹿
(
かじか
)
の声に似ているが更に細く
幽
(
かすか
)
で、
透
(
す
)
き
徹
(
とお
)
るようにほがらかだ、森の精が歌っているのではなかろうか。いつか
燕万年青
(
つばめおもと
)
の白い花が路傍に咲いている林に出る。
渓三題
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
山
(
やま
)
の
中
(
なか
)
では、もう
春蝉
(
はるぜみ
)
が
鳴
(
な
)
いていました。
牛をつないだ椿の木
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
畑では麦が日に/\照って、
周囲
(
あたり
)
の
黯
(
くら
)
い緑に
競
(
きそ
)
う。
春蝉
(
はるぜみ
)
が
鳴
(
な
)
く。
剖葦
(
よしきり
)
が鳴く。
蛙
(
かわず
)
が鳴く。青い風が吹く。夕方は
月見草
(
つきみそう
)
が庭一ぱいに咲いて
香
(
かお
)
る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
春
常用漢字
小2
部首:⽇
9画
蝉
漢検準1級
部首:⾍
15画
“春”で始まる語句
春
春日
春風
春秋
春雨
春寒
春水
春信
春霞
春宵