日本海にほんかい)” の例文
「また、秀公ひでこうまれたむらから、日本海にほんかいちかいんだって。うみへいく道端みちばたに、はるになるとさくらいて、それはきれいだといっていたよ。」
二少年の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そんな山の中でそだったのだから、五年生の春の遠足えんそくで、はじめて日本海にほんかいを見たときに、いのきちたちは、どんなにおどろいたことだろう。
ラクダイ横町 (新字新仮名) / 岡本良雄(著)
ある日、いのきちが、あの、日本海にほんかいでひろってきた石を、みせにもちだしてながめていたとき、こういってはなしかけたのが、よしむらさんだった。
ラクダイ横町 (新字新仮名) / 岡本良雄(著)
ぼっちゃんたちは、日本海にほんかいふゆうみらないでしょう。それは、すごいですよ。」と、薬売くすりうりの少年しょうねんがいいました。
薬売りの少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)
これが、いのきちがおぼえている、だいばんめのおどろきであった。つづいて、日本海にほんかいの石におどろいたのがだいばんめ—。
ラクダイ横町 (新字新仮名) / 岡本良雄(著)
日本海にほんかい荒波あらなみが、ドドン、ドドンといってきしっています。がけのうえに、一ぽんまつが、しっかりいわにかじりついて、くらおきをながめて、あらしにほえていました。
海の踊り (新字新仮名) / 小川未明(著)