旗艦きかん)” の例文
大統領の激怒げきどである。ぐずぐずしていては、後のたたりの程もおそろしと、旗艦きかんマサチュセッツから発せられる総爆撃雷撃の命令!
翌二十一日の午後、ペリーの搭乗している旗艦きかんポウワタンふねは、他の三隻を率いて、入港した。
船医の立場 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
清水は平生へいぜい勇気もあり随分ずいぶんそんな事の好きな人で、れは面白いいって見ようと容易たやすく承諾し、横浜税関の免状を申受もうしうけて旗艦きかんに乗込み、先方にちゃくして親しく戦争をも見物したその縁があるので
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「いよいよ、永年憧れていた恋人が、やって来たぞ」そういったのは、旗艦きかん陸奥むつ士官室ガン・ルームに、其の人ありと聞えた剽軽ひょうきん千手せんじゅ大尉であった。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
スルト薩摩藩からただちに来意訪問の使者が来る。英の旗艦きかんの水師提督はクーパー、司令長官はウ※ルモット、船長はジヨスリングと云う人で、書翰しょかんを薩摩の役人に渡し、応否の返答如何いかんまって居る。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
その時刻までに、わが青軍の主力は、前夜ぜんや魚雷ぎょらいに見舞われて速力が半分にちた元の旗艦きかん釧路くしろ』を掩護えんごして、うまく逃げ落ちねばならなかった。
恐しき通夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
旗艦きかんセントルイスの司令塔の奥深く、聯合艦隊司令長官ブラック提督ていとくは、移りゆく戦況を、主要なる艦艇から送られているテレヴィジョンによって、注目していた。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「とにかく、もう一度、連合艦隊旗艦きかんへ連絡をとってみることにしよう。旗艦を呼び出したまえ」
地球要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
旗艦きかん陸奥むつ檣頭しょうとう高く「戦闘準備」の信号旗に並んで、もう一連いちれんの旗が、するすると上って行った。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
旗艦きかんユーダ号——ピース提督を訪問せよ
地球要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)