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断片
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だんぺん
ふりがな文庫
“
断片
(
だんぺん
)” の例文
旧字:
斷片
座
(
すわ
)
って居て行路の人を
眺
(
なが
)
むるのは、
断片
(
だんぺん
)
の芝居を見る様に面白い。時々は
緑
(
みどり
)
の
油箪
(
ゆたん
)
や振りの
紅
(
くれない
)
を遠目に見せて嫁入りが通る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
壁体
(
へきたい
)
だの階段だの奇妙な
小室
(
しょうしつ
)
だのの符合が並んでいたが、
生憎
(
あいにく
)
ごく
端
(
はし
)
の方だけを切取ったものらしく、何を示してある図か、この
断片
(
だんぺん
)
だけでは分らなかった。
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
其他
(
そのほか
)
は
何
(
いづ
)
れも
断片
(
だんぺん
)
で、
文句
(
もんく
)
は
素
(
もと
)
より
拙劣
(
せつれつ
)
、
唯
(
たゞ
)
血
(
ち
)
の
躍
(
おど
)
るまゝにペンを
走
(
はし
)
らせたものとしか
見
(
み
)
えぬ。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
破壊
(
はかい
)
しおわった
断片
(
だんぺん
)
の一
個
(
こ
)
をのこしてどうするものか、のこったおれだってこまる、のこされた社会もこまるだろう、この一
個
(
こ
)
の
断片
(
だんぺん
)
をどうにかしてくれ、おれはどうしてもこの病院を
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
落
(
お
)
ちついた
悲哀
(
かなしみ
)
の
断片
(
だんぺん
)
がしみじみと降りしきる。
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
“断片”の意味
《名詞》
切れ端。破片。かけら。
(出典:Wiktionary)
断
常用漢字
小5
部首:⽄
11画
片
常用漢字
小6
部首:⽚
4画
“断片”で始まる語句
断片的