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撒
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ふ
ふりがな文庫
“
撒
(
ふ
)” の例文
衣をしずかに脱いでいる場面と、まさに断崖に手を
撒
(
ふ
)
って、中空にまっさかさまに身をおどらせている姿がそこに描かれているのであります。
日本の美
(新字新仮名)
/
中井正一
(著)
お国は、取っておいた
鯵
(
あじ
)
に、塩を少しばかり
撒
(
ふ
)
って、
鉄灸
(
てっきゅう
)
で焼いてくれとか、
漬物
(
つけもの
)
は下の方から出してくれとか、火鉢の側から指図がましく声かけた。
新世帯
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
飲みとうて飲みとうてならぬところへ、ちょうど
虎烈剌
(
コレラ
)
が
流行
(
はや
)
ってなあ。獄卒がこれを
消毒
(
まよけ
)
のために
雪隠
(
せついん
)
に
撒
(
ふ
)
れと云うて酢を
呉
(
く
)
れたけに、それを我慢して飲んだものじゃ。
近世快人伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
別に変った作り方でもなかったが、
炊
(
た
)
き立ての麦飯の香ばしい湯気に神仙の土のような匂いのする
自然薯
(
じねんじょ
)
は落ち付いたおいしさがあった。私は香りを消さぬように薬味の青
海苔
(
のり
)
を
撒
(
ふ
)
らずに
椀
(
わん
)
を重ねた。
東海道五十三次
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
水の
痛
(
いた
)
さは石炭酸を
撒
(
ふ
)
るごとし。
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
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指紋検出用のアルミニューム粉末をしきりに
撒
(
ふ
)
りかけていたが、やがて犬田博士の膝よりももすこし下部に当る処から不等辺三角形に重なり合った、荒い皮膚の褶紋を発見すると
S岬西洋婦人絞殺事件
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
撒
漢検準1級
部首:⼿
15画
“撒”を含む語句
撒水
撒布
該撒
弥撒
荘厳弥撒
水撒
豆撒
撒散
撒水夫
撒里矢爾酸曹達
振撒
打撒
餅撒
綿撒糸
耶路撒冷
朝弥撒
撒砂
撒餌
撒銭仕候
撒銭
...