掘夫ほりて)” の例文
大家たいか家夫わかいものを尽して力たらざれば掘夫ほりてやとひ、幾十人の力をあわせて一時に掘尽す。事を急に為すは掘る内にも大雪下れば立地たちどころうずたかく人力におよばざるゆゑなり。
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
掘たる雪は空地あきちの、人にさまたげなきところへ山のごとくつみ上る、これを里言りげん掘揚ほりあげといふ。大家は家夫わかいものつくしてちからたらざれば掘夫ほりてやとひ、いく十人の力をあはせて一時に掘尽ほりつくす。
る処には人数にんずを略してゑがけり)右は大家たいかの事をいふ、小家のまづしきは掘夫ほりてをやとふべきもつひえあれば男女をいはず一家雪をほる。吾里にかぎらず雪ふかき処はみなしかなり。