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掌中
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てのうち
ふりがな文庫
“
掌中
(
てのうち
)” の例文
此奴
(
こいつ
)
まだ卑怯な事は、俺の旦那が薩長の
大頭
(
おほあたま
)
と御懇意なのを承知して、首尾よく嬢様を
掌中
(
てのうち
)
に丸め込んで旦那のお引立に預からうといふ野心があるのだ。
犬物語
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
「ほんとに憎らしい婆さんだよ。ああやって機嫌を取って、私を
掌中
(
てのうち
)
に丸めこもうとするんだよ。」
爛
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
其年九月のはじめ
安産
(
あんざん
)
してしかも男子なりければ、
掌中
(
てのうち
)
に
珠
(
たま
)
を
得
(
え
)
たる
心地
(
こゝち
)
にて
家内
(
かない
)
悦
(
よろこ
)
びいさみ、
産婦
(
さんふ
)
も
健
(
すこやか
)
に
肥立
(
ひだち
)
乳汁
(
ちゝ
)
も一子に
余
(
あま
)
るほどなれば
小児
(
せうに
)
も
肥太
(
こえふと
)
り
可賀名
(
めでたきな
)
をつけて
千歳
(
ちとせ
)
を
寿
(
ことぶき
)
けり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
若い娘の心の中は、自分の
掌中
(
てのうち
)
の如くはつきり讀めると信じてゐる八五郎です。
銭形平次捕物控:247 女御用聞き
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“掌中”の意味
《名詞》
掌の中。
自分の思うままにできる範囲。
(出典:Wiktionary)
掌
常用漢字
中学
部首:⼿
12画
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
“掌”で始まる語句
掌
掌面
掌握
掌上
掌大
掌底
掌指
掌裡
掌刀
掌手