“てのうち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
掌中80.0%
腕前20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其年九月のはじめ安産あんざんしてしかも男子なりければ、掌中てのうちたまたる心地こゝちにて家内かないよろこびいさみ、産婦さんふすこやか肥立ひだち乳汁ちゝも一子にあまるほどなれば小児せうに肥太こえふと可賀名めでたきなをつけて千歳ちとせ寿ことぶきけり。
若い娘の心の中は、自分の掌中てのうちの如くはつきり讀めると信じてゐる八五郎です。
これが山手組の武家やっこを総元締めなさる深見重左のお腕前てのうちか、世間にはたまには出て見るものじゃ、音に聞えた氷川下の老侠客、もう少し鋭い味のあるお方と思うたが
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)