トップ
>
挊
>
かせ
ふりがな文庫
“
挊
(
かせ
)” の例文
亭主
(
ていしゅ
)
持
(
もつ
)
なら理学士、文学士
潰
(
つぶし
)
が利く、女房
持
(
も
)
たば音楽師、
画工
(
えかき
)
、産婆三割徳ぞ、ならば
美人局
(
つつもたせ
)
、げうち、板の間
挊
(
かせ
)
ぎ等の
業
(
わざ
)
出来て
然
(
しか
)
も英仏の語に長じ
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
曾
(
かつ
)
て自分の
挊
(
かせ
)
ぎ溜めた錢で、今は僅かに殘る貯への中から、丁度三百兩を取出して財布に入れ平次が推察した通り
竹桿
(
たけざを
)
の先に引つ掛けて隣の庭に入れたのです。
銭形平次捕物控:147 縞の財布
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
よく世間でいうことに、「
欲
(
よく
)
と
二人
(
ふたり
)
で
挊
(
かせ
)
ぐ」というが、報酬のみを得る考えのものは、
二人
(
ふたり
)
挊
(
かせ
)
ぐのでなく、いわば
欲
(
よく
)
のみ
挊
(
かせ
)
いで自分は何もせぬようなものである。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
正直で一生懸命に
挊
(
かせ
)
いでも其日其日を喰ひ兼ねて居る者が更に思はぬ災難に遇ふこともあれば、横着至極不届千万なことをして、大金を儲けた者が、一生涯は素より
人類の誇大狂
(新字旧仮名)
/
丘浅次郎
(著)
その時、スミス先生が一
挊
(
かせ
)
の糸を掛けてゐてくれと頼んだので、私は注意を轉じた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
▼ もっと見る
挊
(
かせ
)
げばかせぐほど貧しく成り、次第/\に家をとろへ、今は
朝夕
(
あさゆふ
)
のけぶりさへたえ/″\に成りければ、
三八
(
さんぱち
)
女房に云ふやう、(中略)ふたりが中にまうけし娘ことし十五まで育てぬれ共
案頭の書
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
その多多利というのは椯とも線柱とも書いて、糸を巻くために用いる
三股
(
みつまた
)
の
挊
(
かせ
)
のごとき物だと言えば、何かこれらの金属品を通じて、同じタタラの称を下すべき仔細があったのかも知れぬ。
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
かつて自分の
挊
(
かせ
)
ぎ溜めた銭で、今はわずかに残る貯えの中から、ちょうど三百両を取出して財布に入れ平次が推察した通り竹桿の先に引っ掛けて隣の庭に入れたのです。
銭形平次捕物控:147 縞の財布
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
濰県
(
いけん
)
あたりとか聞いたが、今でも百姓が冬の
農暇
(
のうか
)
になると、
鋤鍬
(
すきくわ
)
を用意して先達を先に立てて、あちこちの古い墓を捜しまわって、いわゆる掘出し物
挊
(
かせ
)
ぎをするという噂を聞いた。
骨董
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
すると叔父は山
挊
(
かせ
)
ぎをするものの常で二三日帰らなかったある夜の事であった。
雁坂越
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
濰県
(
ゐけん
)
あたりとか聞いたが、今でも百姓が冬の農暇になると、鋤鍬を用意して先達を先に立てゝ、あちこちの古い墓を捜しまはつて、所謂掘出し物
挊
(
かせ
)
ぎをするといふ噂を聞いた。虚談では無いらしい。
骨董
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
挊
部首:⼿
9画
“挊”を含む語句
一挊
山挊
挊場
挊杖
緒挊