“竹桿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たけざお66.7%
たけざを33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その財布をほうり込むには、この家の庭から竹桿たけざおの先かなんかに引っ掛けて、そっと送り込むほかはない、どうだ——
廊下は暗かった、正三が先立って中ほどまで来ると、いきなり庭先でからからと烈しく竹桿たけざおの倒れる音がした。
(新字新仮名) / 山本周五郎(著)
かつて自分のかせぎ溜めた錢で、今は僅かに殘る貯への中から、丁度三百兩を取出して財布に入れ平次が推察した通り竹桿たけざをの先に引つ掛けて隣の庭に入れたのです。
木戸は嚴重に閉めてあつたし、直ぐ生垣の向うの部屋に居る俺達に聞かせないやうに、その財布を投り込むには、此家の庭から竹桿たけざをの先かなんかに引つ掛けて、そつと送り込む外は無い、どうだ——