竹桿たけざを)” の例文
かつて自分のかせぎ溜めた錢で、今は僅かに殘る貯への中から、丁度三百兩を取出して財布に入れ平次が推察した通り竹桿たけざをの先に引つ掛けて隣の庭に入れたのです。
木戸は嚴重に閉めてあつたし、直ぐ生垣の向うの部屋に居る俺達に聞かせないやうに、その財布を投り込むには、此家の庭から竹桿たけざをの先かなんかに引つ掛けて、そつと送り込む外は無い、どうだ——