たん)” の例文
旧字:
魏の李恵りけい雍州ようしゅうに刺史たり、薪を負う者と塩を負う者とあり。同じくたんゆるめて樹蔭に憩う。まさに行かんとして一羊皮を争う。各〻背せなける物と言う。恵がいわく、これ甚だ弁じ易しと。
他は菱樽ひしだるたん問屋の専売権をぎ、富豪の驩心かんしんを損ずるを顧みず、極めて急進突飛の手腕を揮い、一は常識円満、群小を包容する韓魏公に類し、他は理のある所、勢を顧りみず、勢の存する所
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
浜口たんといへば、前代議士で猪苗代電灯の重役である事は知らないでもよいが、近藤廉平れんぺい翁の娘婿である事だけはわきまへてゐて貰ひたい。さもないと茶話記者にとつてはなはだ都合のよくない事があるから。