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扮装
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こしらえ
ふりがな文庫
“
扮装
(
こしらえ
)” の例文
旧字:
扮裝
良助は山へ行った時刻が騒ぎの後だし、虚無僧の
扮装
(
こしらえ
)
を隠しようはない、その上身体が小さい。倉松はみんなと一緒に馬道から来ている。
銭形平次捕物控:063 花見の仇討
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
と云うと、奥の方に腰を掛けて居た侍は、深い三度笠をかぶり、廻し合羽を着て、柄袋の掛った大小を差して、
盲縞
(
めくらじま
)
の脚半に甲掛、草鞋という如何にも旅慣れた
扮装
(
こしらえ
)
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
しかし何しろこの
扮装
(
こしらえ
)
は総体で十三貫目もありましてシャグマだけでも一貫目近くあります。
押絵の奇蹟
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
噺
(
はや
)
し立てられたジンタが済むと、旋風のような、観客の拍手に迎えられて、ぴったりと身についた桃色の肉襦袢を着、黒
天鵝絨
(
びろうど
)
の飾りマントを羽織った黒吉と、同じ
扮装
(
こしらえ
)
の葉子とが、手を取りあって
夢鬼
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
「このお振袖じゃ、馬道は歩けません。
扮装
(
こしらえ
)
は風呂敷包にして、王子の佐野屋で着換えました」
銭形平次捕物控:063 花見の仇討
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
頻
(
しき
)
りに争うておる処へ、ガラリと縁側の障子を開けて這入って来た男を見ると、
紋羽
(
もんぱ
)
の綿頭巾を
鼻被
(
はなっかむり
)
にして、
結城
(
ゆうき
)
の
藍微塵
(
あいみじん
)
に
単衣
(
ひとえもの
)
を重ねて着まして、盲縞の腹掛という
扮装
(
こしらえ
)
闇夜の梅
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
笠ははね飛ばされて、
月代
(
さかやき
)
の青い地頭が出ておりますが、
白粉
(
おしろい
)
を塗って、引眉毛、眼張りまで入れ、
手甲
(
てっこう
)
、
脚絆
(
きゃはん
)
から、
笈摺
(
おいずる
)
まで、芝居の巡礼をそのまま、この上もない念入りの
扮装
(
こしらえ
)
です。
銭形平次捕物控:063 花見の仇討
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
と
頻
(
しき
)
りに
宥
(
なだ
)
めて居る処へ、門口から立派な
扮装
(
なり
)
をして、色白な眉毛の濃い、
品格
(
ひん
)
と云い
容子
(
ようす
)
と云い
先
(
ま
)
ずお
旗下
(
はたもと
)
なら千石以上取りの若隠居とか、次三男とか云う
扮装
(
こしらえ
)
の武家がずっと這入って参り
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
吉田さんは黒縮緬の羽織に
対服
(
ついふく
)
御納戸
(
おなんど
)
縮緬の下着に、緋博多の帯を締めたんですが、此の上もない
華美
(
はで
)
な
扮装
(
こしらえ
)
でございます。其の時に千蔭先生は
稻本
(
いなもと
)
のいなぎという名高い花魁を買って居りました。
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“扮装”の意味
《名詞》
扮装(ふんそう)
身なりを飾ること。装い。
姿や顔を何かに変えること。また、その姿。
(出典:Wiktionary)
扮
漢検準1級
部首:⼿
7画
装
常用漢字
小6
部首:⾐
12画
“扮装”で始まる語句
扮装姿
扮装振
扮装術
扮装形容