打殺ぶっころ)” の例文
己も仕様がないから賭博をめ、今じゃア人力車くるまを引いてるが、旦那貴方あんた何処どこのもんだか知んねえが、人を打殺ぶっころして金をり、其の死人しびとを持って来たなア
中々なかなか逃げそうにもしない、仕方なしに、足でパッと思切おもいきり蹴って、ずんずん歩き出したが二三げんくとまた来る、平時いつもなら自分は「何こんなもの」と打殺ぶっころしたであろうが、如何どうした事か
白い蝶 (新字新仮名) / 岡田三郎助(著)
權「他に心得はねえが、夜夜中よるよなか乱暴な奴がへえるとなりませんから、わしゃア寝ずに御殿の周囲まわり内証ないしょうで見廻っていますよ、もし狐でも出れば打殺ぶっころそうと思ってます」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
只私の不調法から旦那様の御名義ばかりじゃアねえ、お屋敷のお名前まで出るような事があっちゃア済まねえと覚悟を極めて、私一人打殺ぶっころされたら事が済もうと思ってる所へ
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
なにわし種々いろ/\な物をもろうのはいやでございます、どうかまア悪い奴と見たら打殺ぶっころしても構わないくらいの許しをねげえてえもので、此の頃は余程悪い奴がぐる/\廻って歩きます
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)