手水てうず)” の例文
「目が覺めたから、序に手水てうずに起きて、雨戸をあけると、若い男の後ろ姿が、離室の前を驅けて行つたやうでしたが——」
見廻しけるに首はおちず何事も無健全まめ息災そくさいなり依て我が家へ立歸りしぞと物語ものがたりしかば娘はうれしく是全く金毘羅樣こんぴらさまの御利益りやくならんと早々うが手水てうずにて身をきよめて金毘羅の掛物を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
もとより何事もある筈はないと思つたので、拙者はその儘手水てうずに立ち、千本殿は御自分で縁側へ出て雨戸を開け、二人一緒に部屋の中へ立歸ると、床の間は空つぽになつて居たのだ
出して饗應もてなしけれども心こゝあらざれば見れども見えずの道理だうりにて重四郎はお浪にのみ心をうばはれ居たりしゆえうついしにはとまらず初めのもろまけけるに平兵衞は大に悦びて手水てうずたちしを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)