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所嫌
ふりがな文庫
“所嫌”の読み方と例文
読み方
割合
ところきら
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところきら
(逆引き)
彼はその返礼に私の顔を
所嫌
(
ところきら
)
わず
舐
(
な
)
めようとしてやまなかった。その時彼は私の見ている前で、始めて医者の
勧
(
すす
)
める小量の牛乳を
呑
(
の
)
んだ。
硝子戸の中
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
長者の鞭は
用捨
(
ようしゃ
)
もなく桔梗の白い柔かい肌を
所嫌
(
ところきら
)
わず打ちすえた。伏し悶えながら泣き叫ぶ桔梗の声は広い
館
(
やかた
)
の隅々まで悲しそうに鳴り渡っても、助けようとする者はないのであった。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
辛
(
から
)
くも忍びてつと
退
(
の
)
きながら
身構
(
みがまへ
)
しが、
目潰吃
(
めつぶしくら
)
ひし一番手の
怒
(
いかり
)
を
作
(
な
)
して奮進し
来
(
きた
)
るを見るより今は
危
(
あやふ
)
しと鞄の中なる
小刀
(
こがたな
)
撈
(
かいさぐ
)
りつつ
馳出
(
はせい
)
づるを、
輙
(
たやす
)
く肉薄せる二人が
笞
(
しもと
)
は雨の如く、
所嫌
(
ところきら
)
はぬ
滅多打
(
めつたうち
)
に
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
所嫌(ところきら)の例文をもっと
(4作品)
見る
所
常用漢字
小3
部首:⼾
8画
嫌
常用漢字
中学
部首:⼥
13画
“所”で始まる語句
所謂
所以
所
所詮
所為
所作
所業
所在
所々
所有
“所嫌”のふりがなが多い著者
尾崎紅葉
夏目漱石
国枝史郎