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所夫
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おっと
ふりがな文庫
“
所夫
(
おっと
)” の例文
直は眼を
睜
(
みは
)
った。直は倒れている
所夫
(
おっと
)
の仁蔵を見た。
其処
(
そこ
)
には所夫のかわりに一匹の大きな狸が血まみれになって倒れていた。
狸と同棲する人妻
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
左すれは貴公の鑑定では先ず
奸夫
(
まおとこ
)
と見たのだナ
奸夫
(
かんぷ
)
が奸婦と
密
(
しの
)
び逢て話しでも仕て居る所へ本統の
所夫
(
おっと
)
の不意に帰って来たとか云う様な
訳柄
(
わけがら
)
で(大)爾です全く爾です
無惨
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
わけをたずねると、舅と
所夫
(
おっと
)
を虎に
啖
(
く
)
い殺された上、今度はまた子供まで啖い殺されたのだという。わしは、その婦人に、ではなぜこんな恐ろしい山の中に住んでいるのかと訊ねて見た。
論語物語
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
「この悪魔、私の
所夫
(
おっと
)
をこんなにしておいて、まだひどいことをしようというのか」
荷花公主
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
斯
(
かく
)
も不規則なる
所夫
(
おっと
)
に仕え細君が
能
(
よ
)
く苦情を
鳴
(
なら
)
さぬと思えば余は益々
訝
(
いぶか
)
しさに
堪
(
た
)
えず、
終
(
つい
)
に帳番に
打向
(
うちむか
)
いて
打附
(
うちつけ
)
に問いたる所、目科の名前が余の口より離れ切るや切らぬうち帳番は
怫然
(
ふつぜん
)
と色を
作
(
な
)
し
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
所
常用漢字
小3
部首:⼾
8画
夫
常用漢字
小4
部首:⼤
4画
“所”で始まる語句
所謂
所以
所
所詮
所為
所作
所業
所在
所々
所有