戯謔じやうだん)” の例文
戯謔じやうだん仰つしやツちや、因まりますゼ、松島さん、貴下あなた其様そんな馬鹿気たこと、何処から聞いておいでになりました」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
二名にめい水兵すいへい仲間なかま一群ひとむれ追廻おひまはされて、憘々きゝさけびながら逃廻にげまわつた。それは「命拾いのちひろひのおいわひ」に、拳骨げんこつひとづゝ振舞ふるまはれるので『これたまらぬ』と次第しだいだ。勿論もちろん戯謔じやうだんだが隨分ずいぶん迷惑めいわくことだ。
や、戯謔じやうだんぢやない、今度は真面目まじめの話だ——ソレ、の向ふに北海道土人の阿房払あはうばらひ宜しくと云ふ怪物けだものが居るだらう、サウ/\、あの丸井の禿顱はげと話してる、——彼奴あいつ誠に人情を解せん石部党で
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)