憤然むっ)” の例文
僕はまたひげがさ、(水上みなかみさん)て呼ぶから、何だと思って二階からのぞくと、姉様ねえさん突伏つっぷして泣いてるし、髯は壇階子だんばしご下口おりぐち突立つったってて、憤然むっとした顔色かおつき
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と、ちらちらした目付で、娘をなぶりにかかる。娘はすこし憤然むっとして見せて
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
それから肩をすぼめて、憤然むっとした声でいった。
青蠅 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
と、いささか憤然むっとして答えた。
腐った蜉蝣 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
「私が何時責めるようなことを言いました」とお雪は憤然むっとする。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
憤然むっとした調子でつぶやく。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と突込むように言われて、源はもう憤然むっとする。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
百人長は憤然むっとして
海城発電 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
百人長は憤然むっとして
海城発電 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)