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意固地
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いこぢ
ふりがな文庫
“
意固地
(
いこぢ
)” の例文
普段から、私などとは比較にもならないほどに、売薬の効果などを信用しようとしない科学者の兄が、
意固地
(
いこぢ
)
に自分を守らうとはしずにゐる。
イボタの虫
(新字旧仮名)
/
中戸川吉二
(著)
何でも今日まで千名
許
(
ばか
)
しの兵士を喜ばせたさうで、
意固地
(
いこぢ
)
な牧師の
細君
(
かない
)
などはおつ
魂消
(
たまげ
)
てしまつて
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
富岡は、また同じ事のむしかへしだと思ひながらも、
意固地
(
いこぢ
)
に寝たまゝの姿でゐた。ゆき子はせつかちに、何かを待ち望んで、マンリンの森の中の話を幾度もくり返してゐる。
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
一體
俺
(
おれ
)
は
何
(
ど
)
うして
何樣
(
こん
)
なに
意固地
(
いこぢ
)
なんだらう。俺が惡く意固地だから、家が
何時
(
いつ
)
もごたすたしてゐる。成程俺は
妻
(
さい
)
を
虐
(
いび
)
り過ぎる………
其
(
そ
)
ンなら妻が
憎
(
にく
)
いのかといふに
然
(
さ
)
うでもない。
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
……
又
(
また
)
地獄
(
ぢごく
)
の
繪
(
ゑ
)
といふと、
意固地
(
いこぢ
)
に
女
(
をんな
)
が
裸體
(
はだか
)
ですから、
氣
(
き
)
に
成
(
な
)
りましたよ、ははは。
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“意固地”の意味
《名詞》
意 固 地 (いこじ)
強情で自分の考えを押し通すこと。
(出典:Wiktionary)
意
常用漢字
小3
部首:⼼
13画
固
常用漢字
小4
部首:⼞
8画
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
“意”で始まる語句
意
意気地
意味
意外
意地
意見
意識
意嚮
意久地
意氣