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怖
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おじ
ふりがな文庫
“
怖
(
おじ
)” の例文
助役は、急にサッと顔色を変えると、物に
怖
(
おじ
)
けた様に眼を引きつけて、ガクガク顫えながら暫く口も利けなかった。が、やがて
気狂い機関車
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
皆々
怖
(
おじ
)
け立って、誰一人その行手をさえぎる者もなく、賊は無人の境を行くが如く、遂に門外へ消えてしまった。
黄金仮面
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
しかしそういう言葉に
怖
(
おじ
)
けてはいけないので、立春と関係があるか否かを決めるのが先決問題なのである。それで今日にでもすぐ試してみることが大切な点である。
立春の卵
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
どういう訳も糞もあるか、気の利いたことをいうな、ともう喧嘩腰で、その男は
威嚇
(
いかく
)
するようにスコップを振りあげた。
怖
(
おじ
)
けづいた李聖学と沢田は後すざりし始めた。
糞尿譚
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
けちをつけようと思うなら、一座の中でそんな尻ぬけたことを口走りはしない。ひょッとすると、あとの三人にも
怖
(
おじ
)
けづかして喰わせずにしまうかも知れねえじゃねえか。
顎十郎捕物帳:05 ねずみ
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
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一視同律であまりに
酷
(
きび
)
しく批判すれば、初心の人は
怖
(
おじ
)
け、または恨むであろう。
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
「それにしても先方に位がある、威に
怖
(
おじ
)
けたかも知れぬ」
大菩薩峠:04 三輪の神杉の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
少年のように
怖
(
おじ
)
けていた彦太郎も酒のために勢が回復し、次第に平常通りの彼に返って来た。
糞尿譚
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
怖
常用漢字
中学
部首:⼼
8画
“怖”を含む語句
恐怖
怖々
可怖
驚怖
怖気
畏怖
怖毛
物怖
怖怖
空怖
恐怖心
懼怖
恐怖症
怖気立
怖気付
大畏怖
利牙爪可怖
怖氣
怖畏
怖味
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