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心安立
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こころやすだて
ふりがな文庫
“
心安立
(
こころやすだて
)” の例文
大蔵大臣であった山本達雄氏などは大阪にゆくときっと呂昇をよんで、
寵妓
(
ちょうぎ
)
の見張りを申附けられるまでに
心安立
(
こころやすだて
)
のなかであった。
豊竹呂昇
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「いよう、
黒外套
(
くろがいとう
)
の哲学者先生。お久しぶりですな。」
剽軽者
(
ひょうきんもの
)
の一羽の雀は
心安立
(
こころやすだて
)
と御機嫌とりとからこんな風に呼びかけました。
艸木虫魚
(新字新仮名)
/
薄田泣菫
(著)
千代子は何の
考
(
かんがえ
)
もなく
心安立
(
こころやすだて
)
に呼びかけようとするのを、蝶子が心づいて、
窃
(
そっ
)
と千代子に注意をした。山室と歌唱いとは何も知らずそのまま横町を六区の方へ曲る。
心づくし
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
一つはお浪の
心安立
(
こころやすだて
)
からでもあろうが、やはりまだ
大人
(
おとな
)
びぬ田舎娘の
素樸
(
きじ
)
なところからであろう。
雁坂越
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
爺いさんがどんなに
心安立
(
こころやすだて
)
をせずにいても、無理にも厭な
噂
(
うわさ
)
を聞せられるのだが、為合せな事には一方の隣が博物館の属官で、
法帖
(
ほうじょう
)
なんぞをいじって手習ばかりしている男
雁
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
冷かしや
調戯
(
からかい
)
ずらに俺あいうのじゃねえ。
心安立
(
こころやすだて
)
にペラつく口なんだ。何をお
前
(
めえ
)
、女房にもう直きなる女が、亭主ときまった男に首ったけなのは、この上なし
良
(
い
)
いことなんだ。
中山七里 二幕五場
(新字新仮名)
/
長谷川伸
(著)
心安立
(
こころやすだて
)
、馴染振、余り早いと遣り込める。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
心安立
(
こころやすだて
)
の友達が、鉛筆もまんざら悪くはないが、いつもあれでは余り無定見ぢやないかといふと、支配人は砂糖臭い大きな
欠伸
(
あくび
)
を一つした。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
芥川氏は
何心
(
なにごころ
)
なく封を切つて読み下したが、暫くすると
可笑
(
をか
)
しさうににや/\笑ひ出した。すると
恰
(
ちやう
)
ど
其処
(
そこ
)
へ
予
(
かね
)
て
心安立
(
こころやすだて
)
の
滝田樗陰
(
たきたちよいん
)
氏が女中に導かれて、ぬつと入つて来た。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
安
常用漢字
小3
部首:⼧
6画
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
“心安”で始まる語句
心安