“こころやすだて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
心安立69.2%
心易立30.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
千代子は何のかんがえもなく心安立こころやすだてに呼びかけようとするのを、蝶子が心づいて、そっと千代子に注意をした。山室と歌唱いとは何も知らずそのまま横町を六区の方へ曲る。
心づくし (新字新仮名) / 永井荷風(著)
一つはお浪の心安立こころやすだてからでもあろうが、やはりまだ大人おとなびぬ田舎娘の素樸きじなところからであろう。
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
唯今ただいま何します、どうも、貴下御免なさいましよ。主人が留守だもんですから、少姐ねえさんのお部屋でついお心易立こころやすだてにお炬燵こたを拝借して、続物を読んで頂いておりました処が、」
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
つい心易立こころやすだてから、浸々しみじみお礼も言はずにゐたけれど、狭山さん、私の心は、さうだつたの。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)