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御見
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ぎょけん
ふりがな文庫
“
御見
(
ぎょけん
)” の例文
お案じあるなよ、策なきにしもあらず、いずれ帰洛の後、あらためて
御見
(
ぎょけん
)
に入ろう。ご
辺
(
へん
)
こそ、ずいぶんお身大事にしておられよ
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
、覗き見しておった。——初対面の舅殿なれど、初の
御見
(
ぎょけん
)
とは思えぬほど、はてさて、最前の老いぼれはよう似かようてござった
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その上、かような御命を下されて、
越路
(
こしじ
)
へ旅立つからには、ふたたび善信が、生命のあるうちに、
朝夕
(
ちょうせき
)
の
御見
(
ぎょけん
)
も望み得ぬことかと思われます。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
当村の名主
晁氏
(
ちょうし
)
のお名は、久しく耳にするのみで、
御見
(
ぎょけん
)
は今が初めてだが、初対面の手みやげに、じつは軽少なれど、金銀十万貫に値する儲け仕事を
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「あいや、お騒ぎ立ちは、なんのご利益にもなりますまい。——これは梁山泊の義士
宋江
(
そうこう
)
です。義士宋江が折入って、
御見
(
ぎょけん
)
を得に参った次第ですから」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
それいらいは両探題も、
御見
(
ぎょけん
)
に入って拝伏したことはないのだ。帝もまた一切、おんみずからの垢の玉体を、余人に見せることはお好みにならなかった。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
拝してもおりました。おそれながら、しばしの間、
御見
(
ぎょけん
)
をたまわりたく、また親しく申し述べたい儀もございまする。何とぞおききとどけ願わしゅう存じまする
私本太平記:11 筑紫帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
武者の妻を
御見
(
ぎょけん
)
に入れるのだから、そのようにして、いま、会っていただこう。……しばらくお待ちねがいたいと、客どもをおいて、自身、厨の妻へ、告げに行った。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「これは、寧子、おや屋の里方の叔父にあたる者。つまり当家の又右衛門どのの家内こひ女の兄、木下孫兵衛
家定
(
いえさだ
)
でござる。初めての
御見
(
ぎょけん
)
、この後はわけても
御昵懇
(
ごじっこん
)
に」
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
私がここで、その
功力
(
くりき
)
を百言で
呶々
(
どど
)
するよりは、一度の
御見
(
ぎょけん
)
がすべてを、明らかにするでしょう。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
於ゆうは、はじめての
御見
(
ぎょけん
)
、それに藤吉郎となので、消えも入りたげに、
面
(
おもて
)
をふせていたが
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「お見覚えもないはずでございまする。初めての
御見
(
ぎょけん
)
。それなのに、こう
厚顔
(
あつか
)
ましゅう」
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
襲うところ。いずれ晩までには、引ッ
縛
(
くく
)
って、白洲の
御見
(
ぎょけん
)
に入れましょう。御免ッ
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「追って、日を改めて、またゆるゆる
御見
(
ぎょけん
)
に入ろう。今日は信長も多事なれば」
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それがしは、初めての
御見
(
ぎょけん
)
だが、お城のうちに、薄々お顔を知った者があって、胤舜御坊の草履取は、小野治郎右衛門が高弟の浜田寅之助じゃが? ——どうもそうらしいが? ——と噂を
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「いつでも御案内して参ろう。柳生城の当主
宗厳
(
むねとし
)
どのにも、兵法の道には
執心
(
しゅうしん
)
と、ゆうべも何かの折、おうわさしたところ、一度は
御見
(
ぎょけん
)
に入りたいものと、伊勢どのにも云われてござった」
剣の四君子:02 柳生石舟斎
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「が、佐々木ずれの武者に、直々の
御見
(
ぎょけん
)
は、
如何
(
いかが
)
なもので」
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「いや、そのせいか、初めての
御見
(
ぎょけん
)
とも覚え申さん」
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それも、よそながらの
御見
(
ぎょけん
)
でおざった。
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
近々の
御見
(
ぎょけん
)
にゆずり、あらあら右まで
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
“御見”で始まる語句
御見識
御見物
御見附
御見合
御見廻
御見送
御見知
御見限
御見逸
御見透