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御直参
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ごじきさん
ふりがな文庫
“
御直参
(
ごじきさん
)” の例文
旧字:
御直參
幸「私もお屋敷へお出入をした者で、大概お屋敷は存じて居りますが、貴方の御様子は御家中でも無いようですが、
御直参
(
ごじきさん
)
かね」
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「無礼だろう。身の程も顧みず、
御直参
(
ごじきさん
)
の大身へ
強請
(
ゆすり
)
がましい事を言って来るとは、何事じゃ。この上は迷子札を出そうとも勘弁はならぬ、観念せい」
銭形平次捕物控:051 迷子札
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
正月七日の夜、某
旧識
(
きゅうしき
)
の人の
奴僕
(
ぬぼく
)
一人、
忽
(
たちまち
)
に所在を失ひ
候
(
そうろう
)
。二月二日には、
御直参
(
ごじきさん
)
の人にて文筆
共
(
とも
)
当時の英材、某多年の旧識、
是
(
これ
)
も所在を失し、二十八日に帰られ候。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
「左様。大して、家格の大きなお旗本はおらぬが、だいたい
御直参
(
ごじきさん
)
の多く住んでいるところなので」
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
林之助は
御直参
(
ごじきさん
)
の中でも身分のあまりよくない
何某
(
なにがし
)
組の
御家人
(
ごけにん
)
の次男で、ふとしたはずみからこのお絹と親しくなって、それがために実家をとうとう勘当されてしまった。
両国の秋
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
酔「くどい、見れば立派なお侍、
御直参
(
ごじきさん
)
か
何
(
いず
)
れの
御藩中
(
ごはんちゅう
)
かは知らないが
尾羽
(
おは
)
打枯
(
うちか
)
らした浪人と
侮
(
あなど
)
り失礼至極、
愈々
(
いよ/\
)
勘弁がならなければどうする」
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「ゆ、ゆるして下さいまし、父の、苦境を救いたいばかりに、こ、こんな御縁を結びましたが、私には、さる
御直参
(
ごじきさん
)
の御次男で、言いかわしたお方があるのでございます……」
脚
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「馬鹿野郎、
御直参
(
ごじきさん
)
見てえな挨拶をしやがって」
銭形平次捕物控:321 橋場の人魚
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
これ
苟
(
かりそ
)
めにも天下
御直参
(
ごじきさん
)
の娘が、男を引入れるという事がパッと世間に
流布
(
るふ
)
致せば、飯島は
家事不取締
(
かじふとりしまり
)
だと云われ
家名
(
かめい
)
を
汚
(
けが
)
し、第一御先祖へ対して相済まん、不孝不義の
不届
(
ふとゞき
)
ものめが
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
直
常用漢字
小2
部首:⽬
8画
参
常用漢字
小4
部首:⼛
8画
“御直”で始まる語句
御直
御直筆
御直々
御直段
御直談
御直參
御直披
御直書
御直臣
御直衣