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御氣象
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ごきしやう
頼むサア/\山崎町へ行油屋へ
押込で遣らんと云故長兵衞と久五郎の兩人は
甚だ
心配なし
先生貴公の
御氣象では
御立腹なさるゝも
御道理なれど先々
能咄合て大ぎやうにならぬ樣に
懸合が宜しく何れにも明日の事に致す
積りなれば
兎も
角も
御鎭まり下されよと漸々に
宥めけり
上何ゆゑに泣とは餘りに心なき仰かな
只今良人がお
一人言聞に付ても今の身の
上情ない共しかないとも思へば/\
口惜く
嘸御無念に思召さん如何に物堅き
御氣象とて日々の
困窮の其中に二十五兩と云ふ此金の
眼前に
有りながら御歸しなさるとの御志ざしは武士道の義理一
應は
御道理なれ共市之丞殿が昔の
恩義を